「頭を打ったとき起こる経絡的進化は、先ほど話した親子の経絡の連動性により親から子に受け継がれます。生物学的進化においては、遺伝子に組み込まれた変化が生まれるときに受け継がれるだけで、その後放射線を受けて親の遺伝子が変化したとしても、子の遺伝子は変化しません。ところが経絡的進化においては、親が経絡的に変化すると、子供も経絡的に連動して変化します。」

「それでは、僕がどこかに頭を打ちつけて、頭を良くすれば、子供の頭が良くなるということになりますが」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、脳に損傷を受けるくらい打ちつけないと進化は起こらないので、お試しにはならない方がいいと思います。同級生に、頭を打ったために脳に損傷を受け、能力が低下してしまった人もいます。どちらが起こるかは、やってみないと分かりません。」

「肥田式によって、親の経絡が変化すると子供の経絡も変化するのでしょうか」と町会長。

「原理的には、親子の経絡が連動しているため、子供の経絡も変化します。」

「それでは、肥田式による経絡の変化は経絡的進化を引き起こすのですね」と町会長。

「そこが難しい点なんですが、実際には、連動性がないようなのです。」

「頭を打ったときに起こる変化が次の世代に受け継がれるのに、なぜ肥田式による変化が次の世代に受け継がれないのでしょうか」と町会長。

「脳に損傷を受けるくらい頭を打ったときの経絡的変化は、肥田式による経絡的変化とはレベルが全く違うということだと思います。

例えば、肥田春充の場合は指が緩みませんでした。そのため、寝て起きたときには、経絡的変化が元に戻ったような状態になります。しかし、腎の機能が上がるので、骨が緩んだ状態が3カ月くらい続き、完全には戻りません。そのため、毎日肥田式をすれば、体力や知力は上がり続けます。しかし、指が緩まないので経絡的な変化は起こっていないのです。

肥田式をやり続けた場合でも、本質的な経絡的変化が起こっているわけではありませんから、加齢とともに腎臓の機能低下が起こるので次第に脳の機能や体力が上がらなくなります。子供の方は、親の加齢とともに老化が加速します。

肥田式による経絡の変化とは異なり、頭を打ったときの経絡的変化は、親子の経絡の連動性で起こる変化を遥かに超える変化が起こるので、経絡的変化として子供に受け継がれます。」

「肥田春充は指が緩みませんでしたが、指が緩んだ場合でも同じなのでしょうか」と町会長。

2019/10/7